【インタビューVol.1】リモートで活躍するプロへ。専門スキル+自走力を鍛える実践型スクールに込めた想い(スクール長:丸野美咲)

在宅ワークやフルリモート勤務は、自由度の高い働き方として注目を集めています。
一方で実際には、「業務を一人で進められない」「コミュニケーションが難しい」「継続して仕事につながらない」といった課題に直面する方も少なくありません。
どこにいても働ける力を持ち、信頼されるプロとしてキャリアを積み重ねていくためには、専門スキルだけでは足りません。
自ら考え行動する力、相手に伝わる文章を書く力、日々を整える自己管理能力。こうした「働くための土台」が、長く活躍し続けるための支えになります。
そんな思いから誕生したのが「プロリモ」のパーソナルライティングコース。
専門スキルを学ぶだけでなく、フルリモートで働き続けるために大切な考え方や力も育てていけるプログラムです。
本記事では、広告営業を経て株式会社プロクモに入社し、Webディレクターを経て現在は執行役員・統括マネジャーを務めるプロリモスクール長・丸野美咲が、スクール立ち上げの背景や大切にしている教育のあり方、今後の展望について語ります。
\ 理想の働き方・キャリアを一緒に考えましょう!/
【プロフィール】
丸野 美咲/株式会社プロクモ執行役員・プロリモ スクール長
新卒で株式会社リクルート北海道じゃらんに入社し、課題解決型の広告提案営業を担当。その後、2020年に株式会社ノースディテールへ入社し、行政サイトのWebディレクション業務に従事。
株式会社プロクモではディレクションチームのマネジャーを経て、現在は執行役員および統括マネジャーを務めている。2024年、国家資格キャリアコンサルタントを取得。
「人が変わる瞬間」を支える、新しい挑戦
―― 今回、プロクモ社でスクールや教育事業を立ち上げたきっかけや、背景をお聞かせください。

振り返ると、私自身これまでいろいろなスクールに助けられてきたんです。
デザインやプログラミングを学んだり、Webディレクターとして必要なマーケティングを学んだり。さらにキャリアやコーチング領域に関心を持ったときも、その都度スクールに通ってスキルを磨いてきました。今も事業戦略を学ぶスクールに通っていて、キャリアの節目ごとに必要な学びを取り入れてきた形です。
私は独学でコツコツ進めるのが得意なタイプではないので、スクールという場に育ててもらったと感じています。先生方や一緒に学んだ仲間との出会いも大きく、今でもつながっている人も多いんです。みんなが頑張っている姿を見ると、自分も頑張ろうと励まされることがたくさんあります。
そうした経験から、「もっと自分の市場価値を高めたい」「新しいことに挑戦したい」と思う人を応援できるサービスをいつかつくりたいと考えるようになりました。
そこで、当社の代表に相談したところ、会社の理念である「人と企業の人生が変わる瞬間を。」という想いとも重なると共感してもらえて。企業だけでなく、“人が変わる瞬間”を一緒につくっていこうという話になったのが、今回の立ち上げの背景です。
―― そんなプロクモ社の特徴や強みについても、簡単にご紹介いただけますか。
株式会社プロクモは2025年9月で13期目を迎えるマーケティング支援会社です。
特徴的なのは、単発の受託業務にとどまらず、10年以上にわたり同じお客様と伴走を続けているケースが多いこと。お客様のマーケティング部署そのものを担うようなスタンスで、目標に対して「ともに考え、ともに作り、ともに成果を生み出す」姿勢を大切にしています。社内ではこれを「共創マーケティング」と呼び、単なる外注先ではなくパートナーとして関係を築いてきました。
現在はAI活用の仕組みづくりを推進し、人が時間を割いてきた業務をAIで効率化することで、人間だからこそできる本質的なマーケティングに注力できる体制を整え始めています。
今後は社員一人ひとりが「週3日で働きたい」「家族を優先したい」「新しい事業にどんどんチャレンジしたい」といった希望に合わせて働き方を選択できる会社であり続けるために、さらなる売上の安定や規模拡大を目指します。
―― 「人」にここまでフォーカスした事業は、貴社では初のチャレンジになるのでしょうか?
そうですね。これまでも企業のマーケティング支援を通じて、その会社で働く方やエンドユーザーの未来をより良くしていけたら、という想いは常に持ってきました。間接的には「人」を支えてきた部分はあるんです。
ただ、ここまでダイレクトに個人の方に向けてサービスを提供するのは初めての取り組みです。いわゆるBtoC領域で、学びたい・成長したいという「一人ひとり」に真正面から向き合う。これは会社としても新しいチャレンジです。
―― 現在、丸野さんは執行役員になられていますが、スクール事業のお話が出たときはどういうポジションでしたか?
当時は、まだいちメンバーでした。ただ、代表の考え方や会社のスタンスがとても特徴的で。プロクモという会社自体は「箱」にすぎない、という表現をよくされるんです。つまり、社員一人ひとりの人生の道がまずあって、その上にたまたま会社が存在している。だからこそ、それぞれが行きたい方向に進んで構わないし、そのために会社を“うまく使えばいい”という考え方なんですね。
「たとえば丸野さんが組織コンサルを立ち上げたいならやってみればいいし、スクール事業を広げたいならそれでもいい。みんなの“ありたい姿”を、みんなで叶えていけばいい」
そんなふうに声をかけてもらったときは、本当に感動しました。自分のやりたいことを応援してくれる環境なんだと、あらためて実感できた瞬間でしたね。
学んで終わらせない、「結果とキャリア」につながるスクールへ
―― スクールを立ち上げるうえで重視した点、「これだけは譲れない」といったことはありましたか? サービス面でも、想いの面でも。
まず「学んで終わり」にはしたくない、という思いがありました。体系的に学べるスクールはたくさんありますが、その先にある「実際に仕事を獲得できるようになった」「収入が増えた」といった結果までつなげられる場にしたいと思っていたんです。
そして、「学んだから安心」という一過性のものではなく、さらに先のキャリアを考えられるスクールにしたいとも、強く考えていました。
これは、以前、別のスクール運営に携わったときの経験も大きく影響しています。たとえば「フルリモートで働きたいから、Webデザインを学びに来ました」という方に出会うことがしばしばありましたが、お話を伺っていると、もともと持っているスキルや経験を踏まえると、実は別の方向性のほうが向いているのでは…と思うことが何度もあったんです。
もちろん「やりたいことを突き詰める」ことも大事ですが、それだけではなく「力を発揮できること」や「社会から求められていること」にも目を向けて、そのうえで本当に自分がどんな働き方をしたいのかを考えられる人を増やしたい。
そういう思いから、このスクールではキャリアの側面も一緒に考えていけるサービスにしたいと考えました。
―― 本コースは「個別指導」が特徴的ですが、このスタイルについて丸野さんの考えを聞かせていただきたいです。
個人的には、集団学習にも良さがあると思っています。他の人の考え方やアウトプットを見て「なるほど、こういうやり方もあるのか」と刺激を受けられるのは大きなメリットですよね。
ただ一方で、受講生のレベルや背景に差があると、自分が聞きたいことに十分フォーカスできない場面も出てきます。そこはやはり個別、パーソナルレッスンならではの良さだと思うんです。
このコースでは、基本は「自分のありたい姿」に向けて個別に学べることを大切にしています。そのうえで、受講生同士の刺激も必要だと思っているので、人数が増えてきたら交流会やアウトプットを共有できる場もつくっていきたいですね。そうすることで、個別指導の強みと仲間からの刺激の両方を得られる環境を目指しています。
―― 「リアルタイム授業」である点についてはどうですか?
これについてもこだわりがあって、もともと「動画教材だけで完結する形にはしない」と考えていました。
というのも、私自身、過去にそうしたスクールを経験したことがあるんです。動画を見ながら進めれば一見できるようにはなるのですが、実務に落とし込むときに「これでいいのかな?」と迷ったり、応用が効かなかったりする場面が多くて。
だからこそ、プロリモでは講師と受講生さんのリアルタイムでのやりとりを重視しました。課題に取り組みながら「ここが難しい」と相談できたり、質問を通じて理解を深められる環境のほうが、結果としてスキルが身につきやすいと考えています。
フルリモートで成果を出すために必要な力とは
―― スクールの理念についても、あらためて込めた想いや考えなどをお聞かせいただけますか。

プロリモでは「プロとして働くリモートワーク人材を育成する」という理念を掲げています。これは、私自身のキャリア観とも深くつながっています。
もともと私は営業職で、お客様先に訪問して紙の広告を受注するといった働き方をしていました。当時は「このまま営業を続けていくのだろうな」と思っていたのですが、夫と結婚を前提に付き合うようになったときに、彼が全国転勤のある会社に勤めていたこともあって、自分の将来を考えるようになったんです。転勤のたびに転職を繰り返すのか…と想像すると、キャリアを積み重ねていくイメージが持てませんでした。そこで「どこにいても働けるようになりたい」と強く思い、フルリモート勤務を目指そうと決意しました。
その後、プロクモに入社し、ありがたいことに私はずっとフルリモートで働けていますが、世間ではコロナ禍が明けてから「出社してください」という企業も増えていますよね。その背景を考えると、やはりオフィスに集まったほうが情報共有や連携がスムーズで、効率がいいと判断されるからだと思うんです。
逆に言えば、フルリモートでも同じように成果を出し続けるためには、個人が自走できる力や、テキストで正確に伝える力といったビジネスの基礎力が欠かせません。そこが欠けていると、どれだけスキルがあっても崩れてしまう可能性がある、とこの3~4年で強く感じました。
だからこそプロリモでは、単にライティングなどの専門スキルを身につけてもらうだけでなく、「フルリモートでちゃんと働ける力」、たとえば自己管理や実務での立ち回り方といった部分もあわせて育てていきたいと考えています。
―― プロクモ社は、創業時から「全員がフルリモート勤務」を続けておられますね。それでうまくいっているのは、もともとビジネス基礎力が高い人を採用しているのか、それとも入社後に育てることを重視されているのか、どうなのでしょうか?
どちらかといえば、当社は「入社後の育成」にかなりコストをかけているほうだと思います。といっても、体系的にガッチリ仕組み化しているわけではなく、わりと一人ひとりに合わせたカスタマイズ型なんです。
入社して3か月ほど経つと、その方の特性が見えてきます。そこで、「この方は、この部分が少し苦手そうだな」というのを見極めて、そこに合わせたトレーニングを提供するんです。たとえば、テキストコミュニケーションの練習だったり、タスク管理のサポートだったり。正解を求めすぎるタイプの方には「最適解を探しながら動ける力」を養うトレーニングをしたり。
リーダー層のメンターをつけることや、必要に応じて外部の専門家の方に協力をお願いすることもあります。
デザインやコーディングといった専門スキルより、もっとビジネスの土台となる部分。そうした基礎力の強化に、時間やコストを惜しまず割いているのが、当社の特徴かなと思います。
―― 先ほど「自走力」というワードが出ましたが、他に丸野さんがリモートワークに必要だと考えるスキルはありますか?
やっぱり一番大きいのは「テキストコミュニケーション力」ですね。
フルリモートでは基本的にチャットなどの文字でやり取りすることが多いので、そこで認識の齟齬があると無駄なやりとりが増えてしまったり、相手に「この人に任せて大丈夫かな?」と思われてしまうこともあるんです。相手にきちんと伝わる文章を書けるかどうかは、まさに土台になる部分だと思います。
それから、「助けを求める力」も大切だと感じています。
自分で調べたり試行錯誤したりするのはもちろん大事ですが、それでも行き詰まったときに「すみません、少しお時間いただけませんか」と周囲に頼れるかどうか。これは自走力と同じくらい必要なスキルです。
そして、そのときには「ここまで調べたけれど、この部分がわからない」と整理して伝えることが重要で、ここでもテキストコミュニケーションの力が活きてきます。
もう一つ挙げるなら、「相手の立場に立って考える力」です。
文章を書くにしても、質問をするにしても、相手がどう受け取るかを想像できないと、フルリモートでは特に不利になります。クライアントや発注先に送る提案文やポートフォリオも、「相手はこれを見てどう感じるだろう?」と意識できるかどうかで結果が大きく変わってきます。顔が見えない環境だからこそ、より一層この視点が求められると感じています。
そして、これらの土台がしっかり固まっている人は、どんな環境で働くことになっても成果を出しやすいのではないかとも思いますね。それくらい大事なスキルです。
主体的に学び、プロとして信頼されるリモートワーカーを目指す方へ
―― 今後のスクールとしての展望をお聞かせください。
現状はライティングスクールが中心ですが、フルリモートで働くための選択肢はライティングに限らずいろいろあります。ですので、今後はコースを拡充して、受講生それぞれに合ったキャリアの選択肢を提供していきたいと考えています。
また、個人向けだけでなく企業向けサービスにも広げていきたいですね。企業の中でも「テキストコミュニケーションがうまくいかない」「ビジネスの基礎力が足りない」といった課題を抱えているケースは少なくありません。
新卒採用の場面などもそうですし、そういった基礎的な部分を整える研修やサポートを提供できれば、企業全体の生産性向上にも貢献できるのではないかと思っています。
―― このスクールに来てもらいたいのは、どんな方ですか?
一番は、主体的に自分のキャリアや目標を考えようという気持ちを持っている方ですね。
スクールって「通えばどうにかなる」と思ってしまうと、なかなか成果にはつながらないんです。実は私自身、過去にプログラミングスクールに通ったときに「通えばできるようになるだろう」と考えてしまって、結局うまくいかなかった経験があります。結果的にその知識が無駄になったわけではないのですが、「自分はどう働きたいのか」をイメージしていないと、ただ学んで終わりになってしまうんですよね。
だからこそ、「ここで私はこうなりたい」という目標を持ったうえで入っていただけると、こちらとしても「じゃあこういうお手伝いをしよう」と伴走しやすいです。
もちろん、目標がまだモヤモヤしている方であれば、一緒に整理して期限やゴールを決めて進むこともできますし、「こういうサポートがほしい」という提案も大歓迎です。受け身ではなく、一緒にスクールをつくっていくような主体性を持ってくださる方に来てもらえるとうれしいですね。
逆に難しいのは、ただ目先で稼ぐことだけを目的にしている方です。プロリモは「3か月で稼げます」といったノウハウ提供型の場ではなく、中長期的に信頼され、持続的に仕事をしていける人材を育てたいと考えています。ですから、短期で効率よく稼ぎたい、といった方には合わないかもしれません。
私たちは、「人から求められ、信頼されるプロのリモートワーカー」を育てたい。だからこそ、主体的に学び、自分の未来をつかみにいく意欲のある方と一緒に歩んでいきたいと思っています。
プロリモは、単にスキルを学ぶ場ではなく、キャリアの土台を築き、長く信頼されるフルリモート人材を育てることを目的としたスクールです。
そのために、個別指導やリアルタイム授業を重視し、テキストコミュニケーションや自走力といった「リモートで働くために欠かせない力」を育てる仕組みを整えています。
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