自己流は危険?Webライターを独学で始めるときに知っておきたい5つのこと

副業やフリーランスなど、働き方が多様化して久しく「Webライターを始めたい」という声も珍しいものではなくなりました。
ネット上の記事やSNSでは「Webライターは未経験で始められる」と強調された情報も目立ちます。
しかし、独学で臨むには相応の心構えと工夫が欠かせません。
本記事では、どのような事柄に気を配れば効率的にWebライターとして自立できるのか、5つのポイントで解説します。
Webライターは独学で目指せる?
Webライターは独学で目指せる開かれた職業ですが、安定した働き方や収入を求めるほどに一筋縄ではいきません。
まずは、その理由と、独学でWebライターを目指すメリット・デメリットを紹介します。
ご自身の状況に照らして適切な方法を選びましょう。
独学でも目指せるが、簡単ではない
Webライターになるために、特別な資格や学歴は必要ありません。
よって、名乗れば誰でもすぐにWebライターですが、それで獲得できる仕事には限界があります。
クライアントが求めている情報をアンケートに答えて提供したり、文字数の少ない案件を受注したりする程度では収入と呼べる額の報酬は得られません。
好条件の案件はよい返事がもらえず、低単価な報酬の依頼をこなし続けるのにも疲れて早々にリタイア、というのは頻繁に聞く話です。
クライアントからすれば、実績のない相手に仕事を依頼するのはリスクですし、誰でもできることで他人より稼げる道理はありませんよね。
Webライターという職業は、始める手間は少ないものの、生活が成り立つ水準の収入に到達するのは容易でないことを理解しておきましょう。
独学のメリット・デメリット
独学のメリット | 独学のデメリット |
---|---|
経費を抑えやすい | コミュニケーションの機会が減る |
無理のないペースで継続できる | 自己管理の質に大きく左右される |
自身の裁量で仕事の方針を立てられる | 軌道修正に時間を要する可能性がある |
独学のメリット・デメリットはWebライターを志した経緯に寄る部分が大きいですが、どなたにでも共通しそうなものを列挙しました。
独学のメリット
Webライティングを学ぶ場は、レッスン・セミナー・講座(オンライン・オフライン問わず)など、さまざまなものがあります。
良質な学びを得ようとすれば、費用を投じる先はいくらでも見つかるでしょう。
しかし、それらも長期的な視点に立つと見逃せない経費であり、削減できるに越したことはありません。
独学であれば、課題を出されたり、決まった日程でどこかへ通ったりするわけでもありません。
ご自身のペースで成長できます。
また、仕事の獲得も自ら行うことになるので、営業時間や受注する仕事内容など立てた方針を反映させやすいのも利点といえるでしょう。
独学のデメリット
独学の懸念点としては、コミュニケーションの減少による学習や仕事の質の低下です。
自分ひとりで進めていると、誰かにアドバイスを求めたり、間違いを指摘してもらったりする機会が乏しくなりがち。
そのため、学習も仕事も自己管理への依存度が高くなります。
不足しがちになるコミュニケーションを促進するのが有料のスクールやコミュニティなので、費用だけで選択肢から外すのは早計かもしれません。
独学と積極的な自己投資をして学ぶ方法、それぞれが一長一短ですよね。
では、何を意識して実践すれば、より早くWebライターとして自立できるでしょうか。
独学でWebライターを目指す人が知るべき5つのポイント
Webライターを独学で始めるときに実践したいことを5つのポイントでまとめました。
今日から取り入れられるものが多いので、記事を読み終えたらさっそく試してみましょう。
すでにWebライターとして走り始めている方にも参考になる内容を紹介します。
ポイント1.「書ける」と「稼げる」は別物と理解する
繰り返しになりますが、誰でも簡単にできることでは他人より稼げません。
SEO・コピペチェックツール・WordPressなどにWebライターを始める前後で出会い、頭に疑問符が浮かんだ方も少なくないでしょう。
「未経験で始められる」に間違いはありません。
しかし、知見が豊富なクライアントほど、より専門的なスキルを有している人材を求めます。
右も左も分からない状態で応募した仕事の対抗馬にSEOにもWordPressにも詳しい熟練Webライターがいれば、選ばれる見込みはありません。
仕事量や契約金額などが適正な案件に対してWebライターが飽和状態であるのが業界の常です。
そんな中でクライアントに選んでもらうには、専門性を高め、他者との差別化を図らなければなりません。
ポイント2.「どこで仕事を獲得するか」を見極める
仕事への応募がはじめての場合はクラウドソーシングの活用をおすすめします。
メリット・デメリットは下記のとおりです。
クラウドソーシングのメリット | クラウドソーシングのメリット |
---|---|
応募~契約完了までに一貫性が生まれる | 契約に手数料が発生する |
タスク管理が容易 | 絶対的な安全性の担保にはならない |
仕事の履歴を追いやすくなる | 適正な案件の競争率が高い |
順番に見ていきましょう。
クラウドソーシングのメリット
【応募~契約完了までに一貫性が生まれる】
クラウドソーシングサービスでは、どのクライアントと仕事をする場合でも、応募~契約完了までの流れがある程度統一されます。
毎度異なるフォーマットに従って応募文を書くのは骨が折れるもの。仕事に慣れていない段階であればなおさらです。
サービス上に応募文のテンプレートが用意されている場合もあるので、まずはそれに従って書いてみましょう。
【タスク管理が容易】
クラウドソーシングのマイページには、現在進行中の契約や応募した仕事が一覧表示されます。
「応募済み」「検収待ち」といった具合にステータスを併記してくれたり、動きがあれば通知で教えてくれたりするため、リマインドの設定も要りません。
同時に対応する案件が多いほど、クラウドソーシングの各種機能は仕事の力強いサポートになるでしょう。
【仕事の履歴を追いやすくなる】
過去にどのような仕事を受けたのか、それぞれの仕事の契約金がいくらだったのか、履歴をいつでも確認できます。
この機能を最大限に活かせるのが確定申告。
自動で作成される履歴を頼りにデータ入力を行えることは、クラウドソーシングならではの利点といえるでしょう。
特にWebライターを始めたばかりだと、確定申告まで細かく注意が行き届かない人も多いはず。
契約単位でデータを入力すれば、お金の流れが透明化され、健全な経営にもつながります。
クラウドソーシングのデメリット
【契約に手数料が発生する】
仕事を仲介してもらうので、当然ながら手数料が発生します。
契約の獲得件数が安定するのに比例して、手数料の存在が煩わしくなるかもしれません。
このデメリットを解消するためには、依頼が日々供給されるクラウドソーシングで実績と経験を積みながら、他の手段によるクライアントとの直接契約も視野に入れていきましょう。
直接契約の割合が増えれば、手数料が抑えられて最終的な手取りも増えます。
【絶対的な安全性の担保にはならない】
残念ながら「大手企業に仲介された仕事=安全」と言い切れないのが実情。なかには詐欺まがいの案件も紛れ込んでいます。
自己防衛力はさまざまな案件を経験するうちについてくるものですが、変な案件に惑わされるリスクを減らすため、まずはクライアントへの理解を深めるところから始めましょう。
おすすめはクライアントのプロフィールを見ること。特に注目したいのが「評価」と「会社概要」です。
評価に「音信不通」や「サービス勧誘」などの傾向が見られる場合は、避けた方が無難でしょう。
適正な募集を出しているクライアントほど、会社概要をはじめとしたプロフィール欄が充実している傾向があります。
会社のコーポレートサイトで住所や電話番号などの基本情報が確認できるかどうかも、信頼をおくにあたっての安心材料となるでしょう。
そして、事業内容や展開しているサービスに共感を持てたら、ぜひそれらを応募文に反映させてください。
相互理解の姿勢がクライアントに伝われば、あなたを採用するキッカケになるかもしれません。
一見好条件の募集に飛びつくのではなく、しっかり情報を収集・精査したうえで、冷静に案件を選ぶことを推奨します。
【適正な案件の競争率が高い】
名の通ったクラウドソーシングサービスほど登録者数が多く、競争率が高くなりがちです。
前述のとおり、他者との差別化が不十分であれば、あなたの存在は数多の応募に埋もれてしまうでしょう。
そのような中で採用の確率を高めるには、アピールする強みや応募文に添える言葉など、細やかな工夫の積み重ねが重要です。
不採用が続いても、過度に落ち込むことはありません。特に慣れないうちは「落ちて当たり前」くらいの軽い足取りで次へ向かいましょう。
ポイント3.「継続案件」を取るための信頼構築を大切にする
収入の安定が見えてくる「選ばれるWebライター」になるには、クライアントとの信頼関係を構築しなければなりません。
納期厳守などは当たり前ですが、にらめっこをしている画面の向こう側にも人がいることを忘れてはいませんか?
仕事の特性上、契約の完了までクライアントと1度も顔を合わせないケースも少なくありませんから、つい考えが及ばなくなりますよね。
文面から相手の人物像に思考を巡らせれば、選ぶべき言葉や提案すべき内容が自然と導き出せるはずです。
コツコツと経験を積みながら、導き出した内容に対応できるだけの引き出しを増やしていきましょう。
ポイント4.「単価を上げる戦略」を考える
低単価で働き続けると心身の消耗を招くため、仕事に慣れてきたら、可能な限り早く単価を上げる戦略を打ち出していきましょう。
例としては、1つの案件で対応する文字数を増やすことが挙げられます。
同じ単価と文字数で考えた場合、少ない件数で受注できた方が工数を減らせるからです。
500文字の契約を完了できたら1000文字、それも滞りなく納品できたら2000文字、あなたの歩幅でキャパシティを増やしていきましょう。
もちろん、全ての方にとって例示した方法が最適、というわけではありません。
信頼関係が構築できたクライアントに単価を上げる交渉を持ちかけたり、対応可能な分野を増やしたり、人によって正解はさまざまです。
思考と実践の繰り返しの中でご自身の肌に合う方法を探し当ててください。
ポイント5.「独学だけでなく、積極的な自己投資をして学ぶ方法」を取り入れる
独学を前提に話を進めてきましたが、頑なになり過ぎず、積極的な自己投資をして学ぶ方法を模索するのも大切です。
独学での試行錯誤もWebライターとしての力を育むのは確かですが、それが最短ルートになる可能性は限りなく0に近いと言わざるを得ないのが現実です。
実践の場に立つまでのスピード感や効率を優先するのであれば、積極的な自己投資も選択肢に加えてください。
理想とする働き方を具体的に描き、それに適した方法を選びましょう。
まとめ:独学でWebライターに挑戦するなら、挫折しない工夫を!
本記事では、Webライターとしての早期自立を独学で実現するために必要な考え方・実践すべきことを5つのポイントで紹介しました。
独学は後々の財産となる試行錯誤が伴う反面、不要な回り道をしたり、誤った知見を深めたりしてしまうリスクも抱えています。
行き詰まった場合は、それまでの方法に固執せず、周りから有益なフィードバックをもらえる環境を整えることも視野に入れてみましょう。
また、どのような学び方であろうと、肝心なのはあなたが能動的に学ぶ姿勢です。
理想と目標を見失うことなく挑戦を続けてくださいね!
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